去る９月26日、軍艦島（端島）を含む九州・山口の近代化遺産群が世界遺産国内暫定リストに入ることが決まりました。これを受けて11月４日にＮＰＯ法人「軍艦島を世界遺産にする会」による「軍艦島（九州・山口近代化遺産）世界遺産暫定リスト決定報告会」が開催されました。

報告会では、「軍艦島を世界遺産にする会」の坂本道徳理事長が、９年前に中学の同窓会での軍艦島訪問をきっかけに、軍艦島の価値を精力的に訴え続けたことで今回の暫定リスト入りを果した経緯を紹介されました。そして、「長崎の世界遺産として多くの市民の方の賛同を得たい」と述べられました。
会場では、坂本理事長の意志に賛同された関係者の方々や元島民の方々が情報交換をしつつ島の思い出を語り合い、話は尽きない様子でした。

また、「ガンダーラ」などのヒット曲で知られるバンド「ゴダイゴ」のミッキー吉野氏も、軍艦島に関心を持っている奥様と共に会場へ駆けつけ、祝辞を述べられました。その他にも、シンガーソングライターのヒロ山本氏による「端島（軍艦島）の歌」など数曲の披露で盛り上がり、九州大学芸術工学部の協力による端島（軍艦島）３Ｄ・ＣＧの製作一部分の披露や新たに発刊する端島（軍艦島）写真集「住み方の記憶」の紹介もありました。
元島民の方による思い出話では会場から合いの手も入り、皆さんで軍艦島の魅力や生活の記憶を再確認されていました。

最後に坂本理事長より「夢に向かって頑張りますので今後とも皆様の協力をお願いしたい」との挨拶で盛況のうちに終了しました。